☆ クロムを使わずに高い腐食防止効果を実現するコーティング
マヤテリアルズのシルセスキオキサン(SQ) を用いてスプレーコーティングを行うだけで高硬度 (5~6H)かつ高耐摩耗性のみならず、有害なクロムを一切使わずに高い腐食防止コーティングが実現できます。
従来、腐食防止コーティングにはクロムが腐食防止材として利用されています。クロムは毒性が強いばかりでなく遺伝子に悪い影響と与える誘発物質となっています。特に、アルミ板の腐食防止材として利用されていまが、この有害性のためにクロムを他の腐食防止材に変更することが強く望まれています。マヤテリアルズでは、米国空軍のプロジェクトの要請を受けて、クロムを全く使用しないシルセスキオキサン・コーティングを開発し、素晴らしい結果となりました。
<実験の内容>
マヤテリアルズのラボにおいて濃度5%の塩水を満たした浴槽を準備し、それを泡立てた中に 1)市販のクロムを全く含まないコーティング材、2)市販のクロムを含むコーティング材、3)シルセスキオキサン(2種類:SQ5, SQ6と呼びます)を各々アルミ板にスプレーコーティングを行った上で、200時間浸した実験を行いました。通常、腐食テストでは、塩水をスプレーし、2000時間空気中に放置し比較するするという実験を行っていますが、今回はそれより厳しい条件と言えます。
<結果>
写真1、写真2は、1)クロムを含まないコーティング材と2)クロムを含むコーティング材 の結果です。また、その下の写真は、各々を光学顕微鏡で見たものです。
写真1 写真2
写真3、写真4は、SQ5 とSQ6 をコーティングした結果です。また、その下の写真は、各々を光学顕微鏡で見たものです。
写真3 写真4
この結果から SQ5 または SQ6 シルセスキオキサンを利用してコーティングを行った場合には、クロムを含むコーティング材と勝るとも劣らない耐腐食効果を得る実証ができました。